No standing still

電子機器の技術屋で大企業も中小企業も経験してきたinsmodが今までを振り返りながら日々のこと趣味のこと仕事のことをボチボチ書くブログ

経営の間違いと過労死が減らないわけ

文系の経営者がメーカの社長になると、たいてい会社は一時的に数字がよくなっても経営としては長続きしないわけで、算数ができないバカに会社を任せると大変なことになると、いくつも事例を見てきました。

競争と順位の関係。
私は野球が好きなものですから、野球は人生そのもんだなと思うことが多いわけですが、野球選手で勝率5割といったら、大変な勝者です。
一方、相撲で勝ちあがろうと思ったら、全勝が目標で、横綱だったら全勝。勝率10割期待されるのが当たり前です。
オリンピックで日本人はメダルキチガイと言って干された選手がいましたが、文系崇拝の日本の教育においては、競技の順位の意味も理解していないバカが多すぎることでメダル崇拝も起きるでしょう。選手にとっては気の毒な話です。

ここを間違えるバカ経営者(特に創業系ではない場合)が多くて、偏差値と勝率と順位の区別がつかないやつが多すぎる。

相撲は、ようやく土俵マナーを身に着けた若造から、天才と騒がれた挙句経験をも積み重ねた名力士が、一同に対戦する。
それは勝ち抜いた者だけが勝者となれる、限りなく勝率10割りの世界があるわけです。
これは、そういったいろいろな層がまじりあっているという構成と、試合そのものがほぼ階級制であるという仕組みも関係します。

プロ野球は、選手層はだいたい均衡していて、しかも総当たりであるという仕組み。
各リーグ6チームとして、平均勝率でいえば6回に1回勝てれば偏差値50になります。

つまり、ここで勝率5割りといえば、超勝ちまくりです。

実は商売も同じで、自分がどこで戦っているのか。どこで価値を目指すのか。
そこがわかっていないと、目指す方向を間違います。
実際、分析を間違えて、勝ちにも負けにも気づかない経営者がたくさんいます。
自分が勝てる分野で、優勝、あるいは上位を目指さなければ意味がありません。

会社の規模、動くお金、市場規模、知名度 など、文系の経営者はその数字の意味の探求は熱心ですが、結局それが、どう勝ちに結びつくのかは全く理解できていません。
いくら勝ち星が多くても、勝ちの意味を知らないと将来の勝戦や選手の価値に気付けないわけです。

将来を担う人達は、こういう間違った評価に愚弄されず、他人にすがることなく、
驕らずに着々と将来の展望を固めていくことをお勧めします。